2011/03/08

Linuxを使って企業が儲けるには?Linuxのビジネスモデル

先週、初めてオープンソースカンファレンスに行ってきました。
早稲田大学で行われた
「オープンソースカンファレンス2011」
です。

大学という事もあったせいか、それともオープンソースの気質なのか
何となく手作り感がある温かい感じの出展内容でした。
久しぶりに大学的な感じを味わいました笑

一方、セミナー講義はというと、出展イメージとは少し感じが異なり、真面目な大学講義的な印象でした。
良い刺激を受けました、参加してよかったです。

オープンソースカンファレンス参加で知りたかった謎は
「Linuxを使って企業が儲けるには?Linuxのビジネスモデルは」
でした。

LinuxというOSの凄さは知っているものも、企業として仕事として使うにはどうしたら良いのか?と疑問に思っていました。

その疑問の一つが、このオープンソースカンファレンスのセミナー講義で一つの答え的なものが見えました。

Linuxを使用し儲けている企業は、Linuxを(組み込んで)売っています。
Linuxの開発には、1番の貢献は20%程度の企業に属さない有志です。
しかし、逆をいうと80%は企業によってLinuxは作られているということです。
企業の看板を背負って仕事としてLinuxの開発に取り組む会社が何社もあるわけですから
それは、下手な事は出来ませんし、良いものが出来るのが当然です。
一社で作るOSに比べ、Linuxはよりいろんな事の出来る世界最高レベルのOSと言えると思います。

そんな世界最高のLinuxは、一から開発するとなると資産規模で推定一兆円とも言われているそうです。
日立の話をします。
日立は「信頼性」というものをベースに、今まで汎用機を作っていました。
しかし、オープン化が進むにつれて、より安いものが求められました。
安いが、求められる「信頼性」はかわらない…一から作る汎用機ではコストがかかり過ぎます。

そこで、人材をLinuxの開発にあて、世界最高のOSに日立の求める「信頼性」の機能部分だけにあてました。

どうでしょうか?
一から「信頼性」を得るためのOSを作成するのに開発を投入するのと
世界最高のオープンソースOSを使用し、欲しい機能部分のみに開発を投入するとは
どちらがコストが安くなるかわかりますよね。

こういった、Linuxを開発している企業が、1番Linuxの利益を得て、Linuxによるビジネスモデルを作っているのです。

最近は、家電やゲームいろんな機械に組み込みLinuxが組み込まれていたりします。

Linuxを特殊なハードに組み込む開発が出来る能力を持つ企業が、Linuxの恩恵を受けているのです。

それ以外の企業はLinuxをビジネスとして利益にするのは難しく、「Linuxを使う」という立場なのでLinuxを選択することによる恩恵は薄くなります。
やはり、コンピュータは開発が出来る人が強いだと思い知らされました。
オープンソースカンファレンスに参加して
自分の私用パソコンを次に入手する時には、OSはLinuxにしLinux離れをちょっとでも解消したいなぁ…なーんて思いました。

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