2011/12/19

仮想化(VMware、Hyper-V等)とwindowsライセンス認証発生の関係

最近、仮想化も一般的になり、物理環境から仮想環境への移行(P2V)や

仮想環境内で、仮想マシン移動・リストア・コピー・展開と手軽に複製が発生します

Windowsにライセンス認証があるのは、違法なWindowsの複製をさせないため、複製を簡単にさせ仮想化とライセンス認証の仕組みは案反する関係なのかも知れませんね。

Windowsの再ライセンス認証発生(再アクティベーションの発生)の仕組みは公開されていませんが、再ライセンス認証でわかっていることをまとめたいと思います。

 

Windows OSバージョンとライセンス認証の必要性

以下は、各 Windows OSのバージョン/購入形態と ライセンス認証が必要かどうかの関係です。

(不要のケースは、OS 自体にライセンス認証の仕組みが実装されていません。)

Windows サーバーOS

  • Windows 2000:不要
  • Windows Server 2003 / 2003 R2:必要(VL 版のみ不要)
  • Windows Server 2008 / 2008 R2:必要

Windows クライアントOS

  • Windows 2000:不要
  • Windows XP:必要(VL 版のみ不要)
  • Windows Vista:必要
  • Windows 7:必要

これは、P2Vを行ったときも再アクティベーションが必要かどうかも同じ条件になります

※ 3つの購入形態によるライセンス種類について(OEM / FPP / VL)

OEM

ハードウェアにプリインストールされたもの。
(ハードウェア出荷時にライセンス認証済の状態で出荷されるが、再インストールやハードウェア構成の変更時にはライセンス認証が必要)

FPP

店頭でパッケージの箱に入った形で販売されるもの。

VL

ボリュームライセンス版。
Open License、Select License、Enterprise Agreement などの法人向けライセンス契約に基づき提供されるもの。
(OS 一本毎ではなく、契約単位で共通のプロダクトキーが発行)

 

Windowsのライセンス認証の発生条件

windowsの再ライセンス認証の発生条件の仕様は公開されていません

ただ、仮想環境では、仮想マシンの移動や展開が容易に行われるため、ライセンス認証が頻繁に発生する可能性があります。

P2V (物理環境から仮想マシンへの移行)

OS からみたハードウェア構成が大幅に変更になるため、殆どのケースで再認証が必要。

仮想マシンのプロビジョニング(マスターイメージから仮想マシンを展開)

コンピュータ固有の SID 重複を避けるためマスターイメージに Sysprepの適用が必要であり、プロビジョニング後の起動時にライセンス認証が必要。

仮想マシンの配置変更、構成変更

別ホストへ仮想マシンを移動する場合、ゲスト OS から見たハードウェア構成(NIC の MAC アドレス、CPU の種類など)が変わるケースがあり、ケースによっては再認証が必要。

ハードウェアの構成変更は、大きくハードウェアが異なる場合に発生だが、”大きく”の仕様は公開されていないため、不明です

 

なので、上記「Windows OSバージョンとライセンス認証の必要性」を考慮しライセンスの再適用が必要かどうか考える

参考:仮想化とライセンス認証の関係 - Windows Server 使い倒し塾 - Site Home - TechNet Blogs

マイクロソフト・ライセンス認証 - @IT

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