2011/04/21

VMware Partner Exchange (PEX) 2011へ参加・感想

VMware Partner Exchange 2011 (PEX2011)へ参加してきました。

VMware Partnerのためのセミナーになります。

気になった点としては、そろそろ噂されるVMware vSphere5 の情報です。

 

以下、セッションで説明された気なるvSphere5に対する技術情報を記載します

VMware Partner Exchange on Tour 2011

 

ギリギリまで見せます - 次世代 VMware vSphere の全て

VMware vSphere5 の情報になります。


仮想マシンのディスク2TB超え

vSphere5では2TB以上の仮想ディスクを作成出来ずGPTも使えない。しかし、Rawデバイスマッピングでは2TB以上のディスクをマッピングし、GPTやGPTからの起動が出来るようになる(仮想BIOSをEFIに変更する必要がある)

Storage DRS仕様変更

Storage Podという概念が出来、Storageの負荷が高い場合、Storage Pod内をDRS的に移動するようになる。ストレージ(LUN)をメンテナンスモードにした時に、自動でDRSしたりする(DRS設定が必要)

Storage vMotion仕様変更

仕様(ロジック)が変更された。ESX4.x時はスナップショットではなくvMotion的な移動動作であった(CBT)。しかしこの動作仕様がタイムアウトとかの問題を起こしStorage vMotionが失敗したりした。vSphere5では内部動作仕様が変更されミラーするイメージでStorage vMotionをする(また、スナップショットを維持したままStorage vMotionが出来るようになる。今までは出来なかった)。

VMFS-5

VMFSのバージョンがあがる。1MBブロックサイズのみで、2TBのVMFSが作成できる仕様となった(多段アドレスポインタ的に仕様変更)

HA仕様変更

DNSサーバーはHAの動作に不要になった。またHAマスターが1つとなった(従来は5つまでHAマスターが存在した、そのことにより問題もあった)。HAの動作はisolution(分離・独立)するだけでなく、network partionの設定もできるようになった(ESXが互いにネットワークが切断されただけでダウンしていない時はHAを起こさない)

vMotionサポート変更

複数のvMotion用のNICを用意し使用できるようになった。またTimeOutの排除により高レイテンシネットワーク(待ち時間が長い)のサポート(~10ms。10msは距離にすると200km程度)することにより離れたネットワークのvMotionが可能になった。

vCenter VA(VCVA) 登場

vCenterのVA(バーチャルアプライアンス)が用意されるようになる。これによってvCenterを構築する必要がなくなる。ただしVCVAはLinuxとなる。

 

ESXiハイパーバイザーアーキテクチャへの移行準備

VMware vSphere 4.1がSC(サービスコンソール)のある最終バージョンで、vShpere5からはESXiのみとなる話。

 

ESXiのハードウェア監視はどうなる?

CIM/SMASH(サーバーのベンダーやOSに依存することなくハードウエアの管理を実行可能とする標準規格)という技術を使用しサードパーティが用意したCIM Providerでハードウェア監視するようになる。

ESXiの場合、SCにあったコマンド操作はどうなる?(esxtopとか)

vSphere CLI(vCLI)やvSphere PowerCLIでリモート操作をする。またVMware社がESXをリモート操作用SDKがすべてインストールされたVA(バーチャルアプライアンス)vMAも存在する

ESXiのログは?

ESXiは再起動毎にデータをフラッシュしてしまう。そのためESXiのログが残らなくなる。ESXiではリモートのSyslogサーバーをサポートしているので設定したほうが良い(またはvMAもしくはviloggerを使用)

ESXiのファイルシステムは?

ESXはサービスコンソールしてはなくなったが、ESXiの内部的にはCDブートされたLinuxのような動作をしている。このESXiが動作するファイルシステムはvisorfsといわれる。またESXiのコンソールを使用しコマンドを動作させるテクニカルモードも存在するが、一般ユーザーがLinux感覚で使用することはサポートされていない

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