VMware Partner Exchange 2011 (PEX2011)へ参加してきました。
VMware Partnerのためのセミナーになります。
気になった点としては、そろそろ噂されるVMware vSphere5 の情報です。
以下、セッションで説明された気なるvSphere5に対する技術情報を記載します
VMware Partner Exchange on Tour 2011
ギリギリまで見せます - 次世代 VMware vSphere の全て
VMware vSphere5 の情報になります。
・仮想マシンのディスク2TB超え
vSphere5では2TB以上の仮想ディスクを作成出来ずGPTも使えない。しかし、Rawデバイスマッピングでは2TB以上のディスクをマッピングし、GPTやGPTからの起動が出来るようになる(仮想BIOSをEFIに変更する必要がある)
・Storage DRS仕様変更
Storage Podという概念が出来、Storageの負荷が高い場合、Storage Pod内をDRS的に移動するようになる。ストレージ(LUN)をメンテナンスモードにした時に、自動でDRSしたりする(DRS設定が必要)
・Storage vMotion仕様変更
仕様(ロジック)が変更された。ESX4.x時はスナップショットではなくvMotion的な移動動作であった(CBT)。しかしこの動作仕様がタイムアウトとかの問題を起こしStorage vMotionが失敗したりした。vSphere5では内部動作仕様が変更されミラーするイメージでStorage vMotionをする(また、スナップショットを維持したままStorage vMotionが出来るようになる。今までは出来なかった)。
・VMFS-5
VMFSのバージョンがあがる。1MBブロックサイズのみで、2TBのVMFSが作成できる仕様となった(多段アドレスポインタ的に仕様変更)
・HA仕様変更
DNSサーバーはHAの動作に不要になった。またHAマスターが1つとなった(従来は5つまでHAマスターが存在した、そのことにより問題もあった)。HAの動作はisolution(分離・独立)するだけでなく、network partionの設定もできるようになった(ESXが互いにネットワークが切断されただけでダウンしていない時はHAを起こさない)
・vMotionサポート変更
複数のvMotion用のNICを用意し使用できるようになった。またTimeOutの排除により高レイテンシネットワーク(待ち時間が長い)のサポート(~10ms。10msは距離にすると200km程度)することにより離れたネットワークのvMotionが可能になった。
・vCenter VA(VCVA) 登場
vCenterのVA(バーチャルアプライアンス)が用意されるようになる。これによってvCenterを構築する必要がなくなる。ただしVCVAはLinuxとなる。
ESXiハイパーバイザーアーキテクチャへの移行準備
VMware vSphere 4.1がSC(サービスコンソール)のある最終バージョンで、vShpere5からはESXiのみとなる話。
・ESXiのハードウェア監視はどうなる?
CIM/SMASH(サーバーのベンダーやOSに依存することなくハードウエアの管理を実行可能とする標準規格)という技術を使用しサードパーティが用意したCIM Providerでハードウェア監視するようになる。
・ESXiの場合、SCにあったコマンド操作はどうなる?(esxtopとか)
vSphere CLI(vCLI)やvSphere PowerCLIでリモート操作をする。またVMware社がESXをリモート操作用SDKがすべてインストールされたVA(バーチャルアプライアンス)vMAも存在する
・ESXiのログは?
ESXiは再起動毎にデータをフラッシュしてしまう。そのためESXiのログが残らなくなる。ESXiではリモートのSyslogサーバーをサポートしているので設定したほうが良い(またはvMAもしくはviloggerを使用)
・ESXiのファイルシステムは?
ESXはサービスコンソールしてはなくなったが、ESXiの内部的にはCDブートされたLinuxのような動作をしている。このESXiが動作するファイルシステムはvisorfsといわれる。またESXiのコンソールを使用しコマンドを動作させるテクニカルモードも存在するが、一般ユーザーがLinux感覚で使用することはサポートされていない
0 件のコメント:
コメントを投稿